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セーフモードで何がわかるの?【Windowsパソコン】
2024.06.10
目次
Windowsパソコンを使用していると、突然のシステムトラブルに見舞われることがあります。システムが不安定になったり、特定のプログラムが正常に動作しなくなったりすることは、誰にでも起こり得る問題です。そんなときに役立つのが「セーフモード」です。セーフモードは、Windowsが最低限のドライバとサービスだけを読み込んで起動するモードで、トラブルシューティングにおいて非常に強力なツールです。本記事では、セーフモードでできること、役立つこと、そして具体的な問題の解決方法について詳しく解説します。
まず、セーフモードの起動方法について説明します。ここでは、Windows 10とWindows 11での起動方法を三パターン紹介します。
bcdedit /set {default} safeboot minimal
これらの方法を使用して、セーフモードでシステムを起動できます。
セーフモードは、さまざまなトラブルの原因を特定するための強力なツールです。以下に、セーフモードでできることと役立つことを詳しく説明します。
新しいデバイスドライバのインストール後にシステムが不安定になったり、ブルースクリーンエラー(BSOD)が発生することがあります。セーフモードでは、基本的なドライバのみが読み込まれるため、特定のデバイスドライバが原因で発生する問題を切り分けることができます。
具体的な手順:
スタートアッププログラムやサービスの競合により、システムのパフォーマンスや安定性が低下することがあります。セーフモードでは最小限のプログラムとサービスしか起動しないため、特定のソフトウェアが原因で問題が発生しているかどうかを確認できます。
具体的な手順:
msconfig
(システム構成ツール)を使用して、スタートアップ項目とサービスを一時的に無効にします。一部のマルウェアは通常モードでのみ動作し、セーフモードでは動作しないことがあります。セーフモードでスキャンを実行することで、マルウェアの影響を受けにくく、効果的に駆除することができます。
具体的な手順:
システムファイルが破損していると、Windowsが正常に動作しなくなることがあります。セーフモードでは、システムファイルチェッカー(SFC)やディスクチェック(CHKDSK)などの修復ツールを実行しやすく、これらの問題を修正することができます。
具体的な手順:
sfc /scannow
コマンドを実行してシステムファイルをチェック・修復します。chkdsk /f
コマンドを実行してディスクエラーをチェック・修復します。特定のシステム設定や構成の変更が原因で問題が発生している場合、セーフモードでシステムを起動して設定を変更し、問題を修正することができます。
具体的な手順:
セーフモードでの動作が正常であり、通常モードでのみ問題が発生する場合、ハードウェアの故障よりもソフトウェアに起因する問題である可能性が高くなります。ただし、ハードウェア診断ツールを使用して、ハードウェア自体の健全性を確認することも重要です。
具体的な手順:
セーフモードでのトラブルシューティングが終わったら、通常モードに戻す必要があります。ここでは、セーフモードを解除するための三つの方法を紹介します。
msconfig
(システム構成ツール)を開きます。bcdedit /deletevalue {default} safeboot
セーフモードは、Windowsシステムのトラブルシューティングにおいて非常に有用なツールです。ドライバやソフトウェアの問題、マルウェアの影響、システムファイルの問題、設定の変更、ハードウェアの故障など、さまざまな問題の原因を特定し、適切な対策を講じることができます。次回、システムトラブルに見舞われたときは、ぜひセーフモードを活用してみてください。
セーフモードは問題の原因を特定するための非常に強力なツールであり、問題の迅速な解決に役立ちます。正しく利用することで、システムの安定性とパフォーマンスを維持することができるでしょう。
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